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プレイングスピードについて~最終回

時計
プレイングスピード向上の為のメソッド、最終回です。
プレイング速度を上げるために最も効率のよい方法とは、大会で勝つためのフリーとはどういう形にすべきか、諦めも肝心。というお題で。

バックナンバーはこちら。
第1回第2回

前回までのお話
前回の総括はこれです。

『プレイングが遅い要因は、局面における判断能力の処理時間よりも、パターン化された局面記憶量の少なさの方が大きな影響を及ぼす』

かなり難しそうに書いてますが、要約すると、

『考えなくてもよいパターンやセオリーを知らないから、考えなくてもいい所で考えてる。だからプレイが遅くなりがち』

ということです。



セオリーの例
例えば。
こちらがコントロール系のデッキで、相手が速攻デッキだとします。
どうしても青マナが欲しいんだけど、今チャージできるのはサイバーブレインだけ。
ドローの要、そして現在の環境だと最も強いと言っても過言ではないドロースペル。
マナにチャージすべきか、せざるべきか...

って時の基本セオリーは
・相手が速攻のときは、ドロースペルを序盤で打ってる暇はない。
・むしろ序盤から殴ってくる→手札が増えるからドロースペルを改めて打つ必要はない。
ので、"チャージする"を基本に考えて守る方に専念する...

と、こういう基本的セオリー、いわゆる"定石"を増やしていくことで、無駄な思考時間がカットできます。あわせて、そのデッキ固有のセオリーも増やしていく。例えばエターナルソードが1積みで、ストームクローラー積んでないならマナに貯めたら終了です。そういう場合にどうするか?のパターンを身につける。
そうすると勝率とプレイングスピードがまずは現状よりも上がるはずです。



そのセオリーをどうやって身につけるか?
さて、こういうセオリーどこでどう学べばよいのでしょうか?

答えは簡単。

『強い人に聞く』

これだけです(^^)

えー、そんなことかよーって思いましたか?
では逆に聞きましょう。

『それでは、あなたは長考した場面でデュエルを止めて強い人に聞いたことが何回ありますか?』

これって親父ほどできないのです。
妙なプライドが邪魔して...
(僕もそうでした)



ある出来事
昨年の公式大会開催前日。
京都にて。

そこであるプレイヤーがフリーをしていました。
二人とも公式大会で上位入賞するような強いプレイヤーです。
その二人のフリーを眺めていたのですが、デュエル中に片方のプレイヤーが手札を広げて相手に見せたのです。
プレイヤーA:『これ、今の状態だったらどうする?』
プレイヤーB:『うーん、俺なら、○○が▲▲だから、これ切って、これかな』
プレイヤーA:『わかった、ありがとう』
その後はそのままプレイ続行しました。

・・・

プレイヤーA,Bはお互いに気心しれてる二人ですが、プレイしている最中なのに手札を全て見せて相手にどうすればよいか聞くというシチュエーションに僕は驚きました。
僕はフリーといえどゲームとして完遂させていたからです。

でも、勝つためにどうすればよいか?の純度を上げていけば、当然の行為なんですね。
公式大会前日のフリーで友人相手に勝ったところで何のメリットもないのです。それよりも、様々な場面での対応能力をマスターしていく方が遥かにメリットがある。



勝つためのフリー、調整会
プレイングスピード向上のための施策として有効な大会前の調整会。ここでのフリーはどういう形がよいのか?僕が彼らから学んだ大会前のフリーの仕方をまとめてみました。

1)プレイで迷いや疑問が出たらフリー中でも止めて聞く。
前述した通りです。止めていろいろな意見聞いた方が絶対にトクなのです。
『親父の発想なんて大したことない』とまずは自分の身の丈を認めましょう。息子さんに聞いてもいいのです。考えもしなかった凄い発想が出てくるかもしれません。
フリーの一勝より、ためになる1プレイをいただきましょう。

2)とにかく回数回す。何回も何回も回す。
強いプレイヤーは数回回して終了なのかなーと思ってたら大間違い。
凄い速度で何回も何回も回す。強いのにさらに回すからプレイングもレシピの純度も上がってさらに強くなるのです。相手デッキのパターンも身に付くから、少々のことで動じなくなるメリットもあります。ソウルアドバンテージ打たれて『うわー』とか言ってる時点で回す量が全然足りてないのです。メタデッキとやったらそれが来るのは『予定通り』なのです。
大量のスパーリングは覇者の条件なのかもしれません。

3)勝ったり負けたりで一喜一憂しない。
デッキとプレイングはみんなで共有しているイメージでいいのです。気心しれてる人たちと調整してるはずなのに『俺が作ったデッキがお前のデッキに2勝1敗だぜ!』っておいおいそりゃGoldenBallがちょいと小さくないかい?って感じです。公式大会前日のフリーで優勝(笑)してもね~。
"今日"勝った負けたはいいのです、照準はあくまで大会当日です。

4)諦めるのは早目に。
確率的に勝ち筋がまったくないのにだらだらとフリーしない。時間の無駄です。
例えば、赤単とイニシエートでスパーリングしたりすると、もう赤単無理って局面ありますよね。赤単側のクリーチャー0で、イニシエートのブロッカーが3体並んでペトローバが立った状態なんかそうです。
そこでもう終了する。最後のシールドを割るまでプレイとかしないのです。



最後に。
ある種の『諦め』は肝心です。
どれも捨てたくないからというレシピやプレイは、結果的に何らかの形で"強さ"を捨てているのです。
100%はあり得ません。
究極的にレシピやプレイングを詰めていきますが、最後には達観も必要だと僕は考えます。


・・・


3回まで続いたプレイング速度向上話、如何でしたでしょうか?
ご意見、ご感想お待ちしております。

テーマ : デュエルマスターズ
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

> まちゃこさん
まちゃこさんのサイトにも書きましたが、マイペースでよいのです(^^)
焦る必要はありません、あくまで『遊び』なんで楽しく行きましょう♪

> 和邇乃児さん
オープンデュエルはめちゃくちゃタメになりますよねー。あれやってからデュエルするとそれだけでもスピードあがりますもんね。そっか、それもちゃんと書いておけばよかった、補足ありがとうございます(^^;

> ポコ丸さん
げげげ!あのデュエル見てたのですね!w
っていうかこの内容読むと僕がDeadmanとばっかデェエルしてるみたいじゃないっすかーw
で、生徒なんてとんでもない、僕も教わることがあるはず。また一緒に遊びましょう♪

> 大蛇丸さん
いやいや!ちょっと誉めすぎっす(滝汗)
僕は僕の周りにいるプレイヤーの秘密をコンパイルしているイメージなのです。
僕自身がそんなに強いわけじゃないっすよ(^^;

> Yocci@37さん
はじめまして♪
僕も公式大会がなかったら時間計ったりとかしなかったと思うのです。
で、計っちゃうと自分が今どういう状況なのかを数字で見せつけられて、結構辛いですよね(^^;
でも、短縮しようと努力するだけでもプレイング時間は間違いなく縮めることができるはずです。
お役に立てれば幸いです。
またお気軽にカキコミくださいー。

> iwtさん
この間のBANANAで二人で全オープンして回してたでしょ?
あの時にiwtさんが
『なるほど、ここで○○だから▲▲なんだね』
みたいなこと言ってたときに、
『げ!そういう考えもある!凄!』
とか言うのが何回かあったんですよ、実は(^^;
あれで僕自身もめちゃくちゃ勉強になったし、聞いたりオープンでデュエルするのは、
本当に役に立つんだってことをたくさんの人に伝えたかったのです。

でね。
誉め過ぎだから(^^;
うーん。。。思わずうなるようないい記事ですね(*^_^*)

耳が痛いけど核心に触れた問題指摘。
とても参考になる事例や対策方法。
しかも、いずれも的を射て、ぐうの音も出ない感じ。

プレイヤーにとって宝のようなブログだなぁ・・・って、あらためて思いました。
初めまして。私は青森でDMをやっておりますヨッチと申します^^以後お見知りおきを。

・今回の記事についての感想

プレイングのスピードは今まで考えたこともありませんでしたorz

公式大会では10分間の制限があると聞いておりましたので、最近は自分のプレイングをストップウォッチで計りながら、今後の対策を考えています。

いろいろなデッキタイプを回して見ると、

「自分の得手不得手のデッキ」
「相手がアクション(ハンデス・ランデスなど)を起こした後のプレイング時間」

がだんだん見えてきました。自分が最善の手でやっていると思っても、時間を見れば10分を超えてしまっていたり・・・

このようなことが多々発生しております。

「強い人に聞く」

まさにその通りだと思います^^私自身の力に溺れず、これからもまだまだ精進していきたいと感じました。

今後もたまに拝読させていただきますので、宜しくお願い致します。


ちわ(^-^)/

今回の記事は効きましたねぇ~

今の自分に何が足りないんだ?って考えると、この記事にブチ当たる感じです。

今更なんですが、いつも凄ぇ記事ありがとうございます!


m(__)m
 これまた最高!
 今回は特に思い当たる点、考えさせられる点がありました。

 バスキアさんが極楽システムでのデッドマンさんとのやりとりや今年のミッキーでもデッドマンさんとべったりだったのを思い出し、「あれやなw」とニヤリとしてしまいました。
 私も今度一緒に生徒にならせてくださいね。

 調整会の重要性もそう。我が子との家出の対戦が少なくなり、ミッキーのDRでも子どもとのフリーの嵐で、デッキの調整とまでなかなかいかないのが、私の最近の悩み。

 勝つためのフリー(調整会)をすることと、対戦の数をこなすことは、勝つために本当に必要なことと思います。


 
以前のプレイングスピードの記事を見て、思ったことを書こうと思って書けないままでいた内容がありました。
それが、「オープンデュエルの勧め」
逆にじっくり時間をかけて、一手一手の意味を口に出しながら相手と意見交換しつつ進めるデュエル。

先にバスキアさんが書いてくれたので、一つ宿題が無くなってよかったですよ~。

あ、すっごい遅ればせながら、九州大会ベスト8、さすがです。やっぱ、かっこいいわ。
いつもとてもお勉強させていただいております(*゚▽゚)ノ
プレイのスピードについては、今私の中での課題の一つでしたので、嬉しい限りですね(*^_^*)

ああ…頑張らなきゃ…(汗)
回りの人の迷惑にならならないようにしなきゃ(汗)

> りぱーくん
ありがとねー(ToT)
まさに君の言う通り『体が覚える』くらいまでまわすべきなんだと思う。ハナクソほじっててもデッキ回せるくらいの勢いが身に付くかどうか。
まわして、まわして、何が見えてくるか?だよね。

> ジャギラさん
お褒めの言葉ありがとうございます。
ってかく言う僕こそ全然まだまだなのですよ、プレミス連発してあとで息子に叱られる方が多いのです。
ホント、スマートにプレイできるようになると嬉しいですよね(^^)
とても参考になりました(^^)

僕はプレイングスピードがトロくておまけにプレミス連発するダメな子なので、こういう記事はすごく助かりますw

ホントいつもタメになる記事を書いてくれて感謝してます(^^)
毎回毎回本当に参考になる記事、興味深く読ませて頂いてます!


公式大会ともなるとやっぱり中途半端が一番ダメだと思っちゃいますね・・・

デッキ組んでても初めの方あったサーファーやらハンゾウやら挙句の果てにはデーモンハンドがいつのまにかいなくなっちゃいます。

あとプレイングに関して自分がセオリーを活かす為に頑張ってる事は相手のターンでも場とか手札全体見渡して考えられる事を出来るだけ考えることですッ
疲れるんですけどフリーも毎回これやってこつこつ慣れる事によって本番でもちゃんと使えるようになるかなーと・・・
まだ使えてませんけどね!

最低限マナとか見ての相手のデッキタイプの把握と相手が起こしそうな行動を考えてそれに対する自分の最善の答えを全部見渡しながら考える。

多分バスケのシュートみたいに『体が覚える』くらいまでなればもっと強くなれるのかなーと。
考えなきゃ考えなきゃって思って考えてるうちはまだまだヒヨっ子ですかね><

精進します(´・ω・`)
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barispajive

Author : Basquiat(バスキア)
このゲームを初めて7年。二人の息子と楽しんでいましたが、今年で次男坊も中学生。どこまで続けられるのか一歩引いた感じで自分を眺めてますw
デッキの好みはコントロール。速攻は永遠のライバル。
favorite:クリーチャーはバロスト、呪文は母なる系全部、自称母ナリスト。ギアはイモータルブレード、城は薔薇城、絵師は獅子猿さんとkawasumiさん。

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